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鳥海山登山ルートガイド

矢島口(祓川)ルート
所要 : 祓川〜山頂 約3時間50分
矢島口コースタイム

《概要》
秋田県側で最も古い歴史を持つ登山道。積雪量が豊富で随所に雪渓が広がる。
祓川(5合目)から七高山(10合目)までの距離4.4km。標高差は1,000m強。
登山に要する時間は、休憩を含めて上りは4時間〜4時間半程度、下りは3時間〜3 時間半程度を見込む。

雪を頂いた鳥海山 1.矢島口の現在と特色
秋田県側では一番古い歴史を持つ登山道で、現在は5合目祓川(はらいがわ)まで舗装道路となり、標高約1,200mから登山することになる。鳥海山の道路除雪は4月下旬には祓川まで完了し、山開きが行われる。矢島口は北東斜面に位置するため積雪量が豊富であり、山スキーは天候の安定する4月下旬より始まり、鳥海山サマースキーの幕開けとなる。山頂からのスキーは豪快で、気分爽快である。

植生は広葉樹林帯が大半であり、祓川まではブナを主体とした自然林が道路両側に学術参考林として保護されている。4月〜5月までに芽をふく2〜5合目のブナ林の新緑や、秋の紅葉はすばらしく、まさに大自然からの恩恵である。


2.登山コース(1合目〜5合目)
由利高原鉄道矢島駅からタクシーに乗り、町内を通り(旧登山道は、起点を丸森にして水上、八坂を通り十二本松を経て1合目籠立場に至る)2合目木境手前の鳥海高原花立牧場公園に至る。ジャージー牧場を中心とした花立の観光施設は、宿泊施設、キャンプ場、レジャー施設、運動施設等が整備されている。これより道路は山岳道に入る。

2合目木境神社を過ぎると間もなく修験道として道を開拓した開山神社(美濃国土田村から来た修験者、比良衛・多良衛の兄弟を祀る)がある。また、木境展望台からの眺望は素晴らしく、奥羽山系の山々、高原一帯と日本海、遠くは男鹿半島、飛島まで見渡せる。ここから国有林地帯のブナ林となる。

3合目駒の王子には、樹齢300年にも及ぶ杉木立が建ち並び。昔、農民が馬の安産繁昌を祈った所である。

さらに、車道は4合目善神へと伸び、善神沼(ぜんじぬま)を過ぎるころには両側のブナも自然の厳しい風雪による奇形が多くなる。ここをぬけると5合目祓川まであと少しの道程である。善神はかつて行者が十六善神を祭ったところであり、旧登山道沿いの原生林の中での森林浴はまた格別である。
湿原の広がる散策路
車道終点5合目祓川に着くと、祓川ヒュッテ、駐車場、キャンプ場、展望台などがある。ヒュッテのすぐ前には竜ヶ原湿原が広がり、高山植物の中でも珍しい植物が分布している。湿原の散策路を歩いていくと冷泉の湧く池がある。そこは昔、登山者が身体を浄めて祓川神社に祈願して登山した名残の池であり、そばにはわらじもりがある。これは、祓川が下界と神聖な神の区域の境であり、ここでわらじを履きかえたわらじ塚の名残である。


3.登山コース(5合目〜10合目)
祓川を過ぎるといよいよ本格的な登山道になり、樹木もダケカンバが生い茂るようになる。ここを懺悔坂といっている。そして、6合目の賽の河原の手前には急な坂道があり、この坂をタッチラ坂(タッチラ=ダケカンバ)という。このタッチラ坂を越え広い台地にでると6合目の賽の河原に着く。ここは愛児を失った親達が子供の冥福を祈って小石を積み上げた小さなケルンが多く、清浄な河原の様である。ここからは緊迫感をもって山頂を仰ぐことができる。

これより上は随所に雪渓が続き、登山道は7月中旬までは半分以上が雪渓となるので、コースには十分注意する必要がある。7合目御田(おだ)は、神の苗田として祭られ、田形をした水溜まりが各所にあり美しい雪と緑にコントラストが広がる。御田は頂上付近の舎利坂に次ぐ急坂であり、雪渓も大きい。右尾根を越え約200mのところにカラス形雪渓があり、これが矢島口のサマースキー最大のコースとなり学生から一般の愛好者で賑わいをみせている。御田の雪渓上部尾根越しの左下約10mのところに七ッ釜避難小屋(目印として康ケルンがある)がある。ここから雪渓を斜行すると8合目奇勝七ッ釜に達する。渓流の川底が七つの滝壷を作り流下するのでこの名称がある。9合目氷の薬師(こおりのやくし)までは大きな雪渓(大雪路)を登るが、ガスがあるときはよく気を付けてケルンを目標にして登山することになる。

9合目氷の薬師は溶岩でできた裸岩渓谷で、道は左側を登る。途中左側のブッシュ帯に入り、やや急な坂を登りつめると頂上より続く舎利坂(しゃりざか)の下部にでる。しばらくは石畳が続くが、やがて急斜面に岩屑混じりの小石が敷きつめられたザラザラした急坂となり登るのに苦労する。一歩一歩登っていくと鉄鎖があり、それを頼りに外輪の蛇石にとりつき、そこを登りつめると七高山の頂上、標高2,230mである。足もとに咲く高山植物、そして眼前にとびこんでくる岩石の裸々たる巨大なドーム、新山の偉容、大きく広がる外輪山周辺が一面に展開する息をのむような景観で、今までの苦労を全く忘れ充実感が身を包む。

七高山を峰つたいに南下し、虫穴岩(むしあないわ)(風岩ともいう)から外輪を鉄鎖により火口壁に下り万年雪にたどりつき、西の方角へペンキの矢印を追えば新山の頂上2,236mにつく。頂上宿舎に行くには万年雪の下部から南西に行くと宿舎の神社にたどりつく。


4.康新道コース
矢島口にはもう一つ康新道(やすしんどう)のコースがある。祓川→頂上コースの8合目七ッ釜(ななつがま)から5分位登ったところで雪渓(大雪路)につき、そこから右手の小さな尾根沿いの道を30分位登ると断崖にでる。景色はまさに絶景で、日本海を含む大パノラマが展開する。ただし断崖の屋根や急峻な地形で足場が良くないので十分注意が必要。次に低灌木帯があり、頂上に向けて外輪を登って七高山(しちこうさん)に達するが、悪天候の時は案内なしでは危険である。

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《お問い合わせ》
秋田県由利本荘市 矢島総合支所 産業課 商工観光班 TEL 0184-55-4953
由利本荘市ホームページ http://www.city.yurihonjo.lg.jp/


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